Reading №4_1

Chebakova Irina

利口なからす

からすのおしゃれ

ずるいこうもり

かえるの父さん

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                                                   利口なからす

 一羽のからすが水を探していました。すると、水の入っているつぼが見つかりました。でも、いくらくちばしを伸ばしても、水までは届きません。

 そこでからすはくちばしで小石を拾って、つぼの中に落としました。すると少しずつ水が上がって、とうとうくちばしが届くようになりました。

 利口で信望強いからすは、こうして水を飲むことが出来ました。

                                   

からすのおしゃれ

 「お前たちの中で、一番美しい鳥を鳥の王様にしよう。」と神様が鳥たちに言いました。そこで、鳥たちは毎日川へ行って、お化粧を始めました。

 真っ黒なカラスはうらやましくてたまりません。

 「なんとかして、僕もきおれいになれないかな。そうだ、川のそばに落ちている羽で体を飾ったら、素敵な鳥になれるぞ。」

 そこで、きれいな羽を集めて体中に貼り付けました。やがて、鳥の王様を決める日が来ました。神様の前に鳥たちがずらりと並びました。

 「おや、この鳥はなんと美しい鳥だろう。この鳥を王様にしよう。」神様はカラスを見て言いました。すると、他の鳥たちが、怒って言いました。

 「ずるいぞ、からすめ。この羽僕たちの羽じゃないか。」そして、からすの体からきれいな羽を皆むしりとりました。そこでからすは、また元の真っ黒なからすになってしまいました。

ずるいこうもり

 ある時、鳥の仲間と、獣の仲間が戦争を始めました。こうもりは鳥の仲間に入って戦っていましたが、鳥たちが負けそうになると、

 「わたしはねずみやいたちの仲間だ。」と言って、獣たちの方に付いてしまいました。そのうち、鳥の仲間にわしがやはやぶさがみかたしたので、戦争はいつになっても終わりませんでした。

 「こんなばかばかしい戦争は、もう止めよう。」

 鳥と獣は仲直りのお祝いをすることにしました。

 お祝いにこうもりがやって来ると、

 「何だ、あいつはおれたちが負けそうになると、鳥ではないと言って、獣たちのみかたに付いたじゃないか。」鳥たちは怒って言いました。

 それを聞いて獣たちは、

 「そんなずるいやつを、おれたちの仲間に入れるのはごめんだね。」良いいました。

 こうもりは皆に嫌われて、どちらの仲間にも入れてもらえなくなりました。

かえるの父さん

 「お父さん、ぼく初めて牛を見たよ。大きいんでびっくりしちゃった。」遊びから帰ってきたかえるが父さんがえるに言いました。

 「ふーん、大きいってこんなかい?」父さんがえるは、自分のお中をふくらませて言いました。

 「ううん、もっと大きいさ。」

 「じゃ、このぐらいかい。」

 「もっと、もっと。」

 「じゃ、これではどうだ。」父さんがえるは、苦しそうに無理やりお中をふくらませました。

 「もっと、もっと大きいよ。」

 「よし、じゃあこのくらいか。」

 養蚕がえるはあんまりお中をふくらませすぎたので、とうとうお中の皮が、ぱーんと裂けてしまいました。