Reading №4_2

Chebakova Irina

宇宙人の宿題

Скачать:

ВложениеРазмер
Microsoft Office document icon text4_1.doc24.5 КБ

Предварительный просмотр:

宇宙人の宿題

学校の帰り道に、とつぜん頭が痛くなって、目の前が真っ暗になった。そして、気がついたとき、よしこは真っ暗な所にいた。横にきらきらかがやく物があった。星みたいだとよしこは思った。急に部屋の中が青い光で明るくなった。そして、広い部屋の中が見えた。曲がったパイプや変なきかいがいっぱいあって、人間が三人いた。みんな青いびかびか光る服を着ていて、目が赤くて大きかった。「君は地球人ですね。」一人が言った。「ええ、そうよ。」とよしこは言った。「あなた達、宇宙人でしょう?」三人の変な男達はびっくりした。「とてもかしこいですね。」と宇宙人の一人が言った。「それに勇気があります。」「動物や植物が好きですか。」と別の宇宙人がきいた。「大好き。」とよしこは言った。「お花も小鳥も犬もねこもみんな。」「これも報告とずいぶんちがいます。」宇宙人達は言い合った。「地球人はざんこくで、地球の植物や動物をどんどんほろぼしちると聞いていました。。。」「地球はいい星だと思いますか?」と三番目の宇宙人が言った。「すてきな星よ。美しくて、豊かで。。。」「しかし、地球人はその星を放射能でめちゃめちゃにしています。」と宇宙人はするどく言った。「地球人はいつもおたがいににくみ合ったり、戦争したり、他人をだましたり、殺し合ったりしています。私達宇宙人は、地球人は、地球人の料学が進歩して、地球人が宇宙に出て、平和な宇宙に戦争が起きたら、とても困ります。ですから、地球をほろぼさなければならないと思っています。」「ちょっと待って。」よしこはさけんだ。「どうかそんなことはしないで。地球の人達は本当はみんないい人達よ。今はにくみ合ったり、戦争したりしてるけど、将来、きっと地球をりっぱな星にすると思うわ。私達が大人になったら、きっと戦争のない星にして、地球をもっと大切にするわ。だから、お願い。地球をほろぼさないで。」「そうですか。」宇宙人はうなずいた。「では、君が大人になるまで待ちましょう。」そして、辺りはまたすうっと暗くなった。

「気がつきました。」とお医者さんは言った。よしこは病院のベッドの上にいた。「よかった。心配したよ。」とお父さんは言った。「学校の帰りに、とつぜん道でたおれたと聞いたから、びっくりしたよ。高い熱があって、何か言ってたよ。」私、地球を救ったよ。」とよしこは言った。「でも、宇宙人と約束したわ。私達が大人になったとき、戦争のない世の中にしないと、また宇宙人が来て、地球をほろぼすわ。」「まだそんなことをいって。。。。」と言って、お母さんは泣いた。「すぐよくなりますよ。」とお医者さんは言った。「こわい夢もすぐ忘れますから。」

(小松左京作 一部改訂)