Reading №4_4

Chebakova Irina

空色のたね

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空色のたね

ゆうじは、野原でもけい飛行機を飛ばしていました。すると、森にきつねが来て

「やあ、いい飛行機だなあ!ゆうじ君、ぼくに、その飛行機をください」と言いました

「あげないよ。だってこの飛行機は、ぼくの宝物だ」と、ゆうじが言うと、きつねは

「それじゃあ、ぼくの宝物と、とりかえて」と、ポッケットから空色のたねを一つ出しました。

ゆうじは飛行機とたねをとりかえました。家に帰って、にわの真ん中にたねをうめました。そして水をたくさんかけてから画用紙にクレヨンで、「空色のたね」と書いて、立てました。

  次の朝はやく、

「もう、めは出たかな?」とゆうじが見ると、おやまあ、土の中から、まめぐらいの空色の家が出てきました。

「内がさいた!内がさいた!」

  ゆうじは、おそいでじょうろを持ってくると、この小さい家に水をかけました。

「大きくなあれ、おおきくなあれ」

すると、空色の家は、少しずつ大きくなっていきました。

「おや、すてき!ぼくの内だ!」と、ひょこが来て、ドアをあけて入りました。空色の家は、もっと大きくなっていきあした。

「おや、すてき!わたしの内があるわ!」と、ねこが来て、入りました。空色の家は、休まず大きくなってきました。

「おや、すてき!ぼくの内があるぞ!」と、ぶたもきました。

「ゆうじ君、本当にいい内だね!」まどに、ひょことねことぶたの、嬉しそうな顔が並びました。お日さまの光をあびて、水をかけてもらって、空色の家は、またまた大きくなりました。

「すてき!ぼくの内だ!」と、こんどはゆうじが入りました。そこへ、太郎と花子が遊びに来ました。シゲルとヒロシとクミコも来ました。空色の家は少しも休まないで、大きくなっていきます。うさぎとりすとはとが来ました。いのししとたぬきもきました。お父さんぞうと、お母さんぞうと、子供ぞうも来ました。

空色の家は、それでも、大きく大きくまっていき、とうとうお城のように立派な家が出来上がりました。

「ぼくもいれて!」

「わたしもいれて!」

町中の子供がみんな家の中に入ってきました。

森中の動物も、後から後からやってきます。

きつねもやってきて、

「うわ すごい!なんて大きい内だろう!」と、目をまるくしました。

「おーい、きつね君。空色のたねから、内がはえてきたんだよー」みんなが言うと、

「うへーおどろいた!」と、きつねは’飛び上がり、

「ゆうじ君、飛行機は返すよ。だからこの内も返して。」と、言いました。

そして、大声で、どなりだしました。

「おーい、この内はぼくの内だからね。だまって入らないでよー。みんな出ておいでおくれー」

ドア

があいて、子供が百人、動物がひゃっびき、鳥がひゃっぱ出てきました。

きつねは、おおいばりで空色の家の中へ入ると、ドアのかぎを掛けました。家中入りまわって、まどを残らず閉めました。

すると、空色の家はきゅうにどんどん大きくなりだしました。

「あ、たいへん!お日さまにぶつかる@」

ゆうじが叫んだ時です。家が大きくゆれたかとおもうと、まるで空色の花びらが散るように、屋根も壁も窓も、くずれはじめました。

「あ!」

みんなは頭をかかえて、地面にうつぶしました。しばらくして、頭を上げてみると、空色の家はどこにもなく、

「空色のたね」と書いたがようしだけが立っていました。

そして、その横に、びっくりぎょうてんして目を回したきつねがのびていました。